梅原真デザイン事務所 - UMEBARA DESIGN OFFICE
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AKITAVISION

BAG

そんなこと言うてるから、あかんのやんか。

池田

Any bad kids? 怖いはずのナマハゲがなんともチャーミングで印象的なポスターです。10年前、秋田美人の写真に添えた「あきたびじょん」のポスターも、小さな「よ」が世界観を大きく変えた傑作でした。

梅原

あきたびじょんのポスターに使った秋田おばこの写真は、巨匠木村伊兵衛さんが1953年に撮影した作品。今回のナマハゲの写真はフランス人のシャルル・フレジェさんの作品です。うちに秋田県出身のスタッフがいてね、「YOKAINOSHIMA」という写真集の巻頭に掲載されていたこの写真を見つけた。どちらも胸にぐっと来る写真やね。

池田

梅原さんが秋田県のスーパーバイザーになったきっかけは?

梅原

2010年に「秋田県トップセミナー」という県庁の課長以上の人の勉強会のようなものに講師として呼ばれた。その講演の最後に、俺は覚えてないんやけど、国から出向で来ていた総務部長さんが何か質問をしたらしい。その時に、俺は忘れてしまっていたけど「そんなこと言うてるからあかんのよ」と言うたんやて。かなりインパクトがあったようで、その3ヶ月後、秋田県広報広聴課から電話があって、秋田から高知のうちの事務所まで来てくれた。その一人がその総務部長さんだった。秋田県のイメージアップをするためにプロデューサーになってほしいと。当時はまだ「イメージアップ戦略推進室」で、「あきたびじょん企画室」となったのは俺がスーパーバイザーになってからのこと。
地方が、自分で自立したメッセージを作りたいことも、秋田県の個性を持ってアイデンティティーをメッセージすべきだということもわかる。でも、知事がどんな方か分からないので「知事さんとお話をさせていただいてからでなければお受けできません!」と返事をした。それから2ヶ月後に「知事とお話しいただけるご用意ができました」と連絡があった。

池田

それが佐竹敬久知事との出会いですね。

梅原

会って話をして「そうですよね」とトップが言ってくれんと、仕事はできんやんか。それに俺、だいたい政治家とは気が合わんやんか。(笑)

池田

梅原さんを長い間見てきましたが、ホントそのとおりですね。(笑)

梅原

初めてお会いした時のことは今でもはっきり覚えているんやけど、秋田空港に着いたらそのまま、街の料理屋の2階に連れて行かれた。そこには座敷あって高坏のお膳がずらっと並んでいてさ、まんなかの2席が空いていた。その片方に俺が座らされるなり、障子の向こうから「いやぁ、昨日は東京さ出張していて酒さ飲めなくて、今日は嬉しいなあ」と言いながら佐竹知事が登場してきて前に座った(笑)。こういう政策についての話は知事室でするものだと思っていたから、俺も「えっ、知事室じゃなくて宴会?」と驚いてさ、まさか、こういう状況で断られへんやんか。ハードに言うと、知事のお考えを聞いて議論して“それでは私の考えと違います”とかならんでしょ。俺、笑っちゃって受けてしもうた。

池田

知事のイメージアップ戦略だったんですかね?(笑)

梅原

話してみたら考えていることがよくわかる人で「美しい日本、美しい秋田、そんなことを言っていたら伝わらないんだよね」と。俺もそこは知事と考え方がまったく一緒。秋田市長時代に、ポスターの真ん中に「け」と一文字だけ書いたポスターを作ったというわけよ。「け」とは秋田弁で、来てください、食べるという2つの意味がある。俺は秋田に呼ばれてさ、その「け」から入った。知事も考え方がデザイナーなんよ。

池田

その始まりであり、軸となるのが「あきたびじょん」のポスターでした。梅原さんはいろんな場面で「俺はコトバからデザインする」と言われますね。

梅原

本質を探していく作業を相当重ねないと、仕事はできないんじゃない。俺の中ではコトバとデザインは同じ感じやな。俺にとって秋田といえば、青春時代のアイドル桜田淳子さんがドリフターズの番組で秋田音頭を歌っていたぐらいのイメージしかなかった。まずは秋田県のことを知ろうと月に3回、二泊三日で秋田県に行き、7~8ヶ月かけて県内をくまなく見て歩いた。そこでいろいろ調査していくうちに、秋田の資源の一つは「美人やな」と。それと各自治体にビジョンがない。どんな組織であっても未来を示す方向性は要るよね。日本語よりビジョンという英語の方が幅があって、未来を示すために知事がいて、行政があり、本質を探っていく中でビジョンというのは一番大事やなあと。その時に、あれ?美人とビジョン、よう似てるやん!!と。

棒高跳びのバーを飛び越えた瞬間が、
デザインに似ている!?

池田

自分のアタマの中で、そういうガツンとくるコピー、コンセプトに出会った瞬間というのはどういう感じなんですか。

梅原

いつも仕事は、いろんな情報を自分のアタマの中にあるジョウゴに入れながら、最後の一滴を絞り出すことをしているけど、そのコトバが出た瞬間の快感というのかな、それが自分のすべてでもある。「あっ、デザインというのはこのようなプロセスを経て一滴が絞り出るもんや」というのをずっと体感して来ているので、どんな仕事でも常に「よっしゃ !」と思う瞬間は、その一滴や。
「あきたびじょん」の場合で言えば、あきたびじんに、小さい「よ」を入れたらビジョンになるやん。その瞬間、デザインの100%に近いものを見つけだした時に「出来上がった」と思う。あとはビジュアル化する、可視化することをどうしていくかやけどね。この「あきたびじょん」の一滴は大きな一滴だけど、小さなものも全部が同じ一滴であって、その時の快感というのはムチャクチャあるよね。その連続やね、すべて。

池田

わかるような気もします。

梅原

たとえば棒高跳びでさ、背面跳びで飛ぶとするよね。こうやった時に体の一部が触ってバーを落としてしまうじゃない。7歩目に右足で踏ん張ってジャンプする。そのジャンプ力で体はバーに対して並行になったほうが飛びやすいから背面で。だからバーを飛び越える時に足の親指を右30度にこういうふうに上げたら、すっと飛び越えられるみたいな。ここのタイミングがデザインに似ているんよ。するっと飛び越えた瞬間が、仕事ができた瞬間みたいな。それはジョウゴの中の一滴に近い。それをずっとフィーリングとして持っている。申し訳ないけど、いろんなデザイナーがいるけど、バーの前で引っ掛けたみたいな作品ばかり見ても、俺はなんとも思わへん。みんな、それでええの?飛んでへんやん、みたいなね。そういう感じがちょっとしている。

池田

うーん。長嶋茂雄さんに「どう打つんですか」と聞いたら、「パッと打つんです」みたいな、なんだか似たり寄ったりのお話のような。笑

梅原

いやいやいや、俺は今、長嶋さんより結構長いこと喋ったんとちゃうか? バーにみんな引っ掛けてるけど、キュッとやったら飛べるんじゃないの? 一回飛び越えたら、次も普通に飛び越えられるで。

池田

はいはい。

梅原

でも、何かいつもクリアした段階の快感はあるよね。俺はそこを目指して仕事をしている。

池田

ジョウゴの中に情報を入れて、その一滴を絞りだす。そのジョウゴはご自分の中に常に搭載されているものですか。

梅原

アタマの中にあって、それに情報をただ、ぽんぽん放り込んでいるだけ。まずは粗い大きなジョウゴに入れて、デザインの作業をする時にもう少し小さなジョウゴに情報を選んで移し替えていくみたいな感じ。自分の中ではデカいジョウゴが、そのままシュッと自動的に凝縮されて小さいジョウゴになっていくけど。それも経験からくるものであって、俺の一滴までのプロセスはそういう手法やな。だから「あきたびじょん」に辿り着くまでには相当量の情報が入っている。そうじゃないと仕事はできへん。

池田

その情報の仕入れ方、ジョウゴに入って残る情報ってどんなものですか。

梅原

俺はとりあえず細かい情報でも、自分の目や心にとまったものを入れて行く。たとえば、山の田舎を走るワンマンカーの運転手のおじさんがね、乗り降りする子どもに「気をつけてね」とか「はい、ご苦労様」とか必ず声をかける。なんてステキでやさしい運転手さんだろうと。その後、他のバスにも乗ったけど、その人だけだった。それって要らない情報かもしれないけれど、自分の中には秋田県のイメージとして入っているし、それも凝縮して「あきたびじょん」の中に入っている。細かい情報が凝縮していく中で、同じような現象が別の情報と合わさって1つのエキスになっていくのは、そういうことやろなと思う。その後、現地の人たちを使いながら、農業、温泉、雪とかをテーマに決めて、秋田の風土を移す写真を撮りながら進めて行った。

その土地の文化を見に行くことは本質を見に行くこと

池田

梅原さんは高知が好きで高知にいます。だから高知のことは皮膚感として自分の中に宿っている。かたや、自分の皮膚感のない別の県の仕事をする時ってどのように思っているんですか。

梅原

異文化のところに行くことの新鮮さってあるよね。今年はコロナでまだ行けていないけれど、20年間ずっと、秋田県の「鶴の湯」という温泉に雪の季節に行くと決めている。雪の中の露天風呂の混浴に入っていると、上から雪がチラチラ舞い降りてくるわけ。そこにはさ、高知にはない雪というものに対する自分への刺激がある。毎年、パリに行くのも自分に刺激を与えるため。よけいに日本の良さ、高知の良さがわかったりもする。違う土地、異国に行く刺激、異国の文化を見ることは本質を見にいくことでもあって、光を観に行くことを「観光」というけれど、本来なら「観光に行く」ってことなんやろな。その土地の異文化の本質を見た時に、自分の中に刺激的なものが入っていく感じがするもん。ここのローカルはどうなの?というのが、わりとドキドキする感じ。フレッシュな目で見たら本質にたどり着きやすい。

池田

それがローカルtoローカルの仕事の面白さですか。

梅原

でも残念なのは、それぞれの土地が自分の個性を失ったことやね。最近はどこに行っても空港から街へ行く道路はバイパスで、日本全国似たような風景になってしまっている。異国へ行く時にそれぞれの土地の個性があるべきなのに、それが無くなっちゃった日本を俺としては憂いてるよね。

高質な田舎

池田

そういう意味でも「あきたびじょん」は、梅原さんのその失いつつあるニッポンの風景への憂いから生まれた、秋田県の未来への軸となる考え方であり、光となるコトバでもあると。

梅原

俺はさ、「すべてはビジョンではないか」と思っているんよ。ビジョンというのは世の中をリードしていくために相当大きな考え方であって、その考え方が国や地方や人を豊かにするのではないか。今はビジョンのある国、ビジョンのある県、ビジョンのある自治体、ビジョンのあるコミュニティーとか、そういうものがあまりにも無さすぎるよね。
ちょっと余談になるけど、1961年にケネディーが第35代アメリカ合衆国大統領に就任した時に「Ask not what your country can do for you; ask what you can do for your country」、「国があなたのために何ができるかではなく、あなたが国に何ができるのかを問うてほしい」と演説した。要は、おまえら、国に何かしてもらおうと口開けて待ってるんじゃねえよ、自分らでできることを考えろ!ということよ。その当時、俺はまだ子どもやったけど、旧ソ連よりも大きな世界のビジョンを語るアメリカのほうがカッコよく見えた。
そういう感覚が今も自分の身体の中にあって、自分がやっている仕事も「最も大事なのはビジョンだ」と思っている。四万十ドラマもビジョンだ、砂浜美術館もビジョンだ、秋田県の仕事をやる時にもビジョンだと思った。それで、あきたびじんに、小さな「ょ」を入れた。その理由は、建設課は、福祉課は、産業政策課は、各課がビジョンを持っていますか?という問いかけでもあった。皆さん、ビジョンがないまま仕事してますよね?というイヤミでもあったわけ。

池田

小さな「ょ」には、ずいぶん大きな皮肉も込められていたんですね。

梅原

その「あきたびじょん」のポスターができあがって、ほどなくのこと。俺、佐竹知事に「あきたびじょんって何ですか?」と聞いたわけ。知事はそれまでにも何度となく、こういう質問をされたんだろうと思うけど。そしたら、ひょうひょうと「高質な田舎だろ」と言ったんや。10年前はまだ、辞書を引いても“高質”というコトバは載っていなかった。造語だったと思う。俺、驚いたのよ。知事のその「高質な田舎」というコトバに、みんな、反応しちゃったのよ。議会が高質な田舎を秋田県のコンセプトにしてはどうかということにもなった。
これは俺たちが、あきたびじょんの冒頭のコンセプトに書かないといけないことだったのではないかと思うぐらいのショックを受けたんや。知事はこんな短いコトバで言うわけや。田舎というのをキープしながら「高質な田舎」でセットできたわけよ。これってデザイナーの思考やんか。新しい未来に向かう思考やんか。この知事はすごい!!と思うたわけや。俺が知事を好きになった大きな理由やろな。

池田

その知事の、まさにど真ん中とも言える「あきたびじょんは高質な田舎」という答えの中に、梅原さんは何が見えたんですか。

梅原

俺は高知に住んでいて、県は産業を振興せなあかん!びりっけつから這い上がらなあかんという行政なわけよね。秋田県だってそう変わらへん。なのに秋田県は「高質な田舎でいいんだよね」と言っているように聞こえて、そこに豊かさを感じるというか、考え方の余裕の違いだよね。その考え方がビジョンを包括していくわけで、やっぱり考え方で成功せにゃあかん。お金というのはハードであって、ソフトパワーはないやんか。

世界は悪い子?であふれている

池田

そして、ひらがなの「あきたびじょん」から、英語のグローバル AKITA VISIONへ。梅原さんと秋田県の10年の時間軸のデザインでもあります。どんな10年でしたか?

梅原

実はさ、スーパーバイザーになって3年目に辞めようと思ったことがあった。行政の中でシステム的にできないなと思うことがあったから。でも、担当室長が留意してくれて「知事に直接言ってください」と。その2ヶ月後に知事室でお会いした。
俺が一歩踏み入れた途端、佐竹知事はいきなり、右手をあげて「もう少しお付き合いくださーい!」と大きな声でおっしゃったのよ。この一言よ。俺、また笑うてしもうた。知事のこのコトバのチョイス。似ているのよ、俺と。その時、「嫌です、嫌です、嫌でーす ! と言ったら困りますよね」と返事をして、俺、辞めなかった。そのワンフレーズのすごさ、知事のすごさよ。それで10年になっちゃった。その佐竹知事の任期も今年の3月で一旦終わるので、俺もそろそろと担当者と話をした。なので、この「悪い子はいねが」で、俺のスーパーバイザーとしての仕事は一旦、終わり。
ただ、秋田の米の全体プロデュースをしていて「あきたこまち」から35年ぶりに新品種ができた。25万通の応募の中から「サキホコレ」というネーミングを選んだ。その米の仕事の任期がまだ2年、2023年まで残ってます。そして佐竹知事は選挙を経て4期目を迎えられたけどね。

池田

その10年の締めくくりにこのナマハゲの写真、そして「Any bad kids?」というメッセージを選んだのは?

梅原

冒頭にも話したけれど、シャルル・フレジェさんの写真を一目見て惹かれた。この写真を使わせてくれないかと、県庁のあきたびじょん班からエージェントを通じて打診してもらったら、本人がOKをくれた。男鹿半島での撮影の時に地元の人たちにすごく協力していただいたから、秋田県のためだったら使ってくださいと。講演のために来日した彼にもお会いしたけどね。
ナマハゲは悪魔や鬼ではなく、神様なんや。その神様が「Any bad kids?」と世界に問いかける。秋田弁のナマハゲの台詞「悪い子 (ご)はいねが」という、いわば秋田県の伝統的なマインドでもあるわけで。国内外へ秋田を強く印象付けるグローバルな「AKITAVISION」を表現した。俺はこのポスターで静かに10年を終えられたらいいと思っていたけれど、発表後、ツイッターでも話題になったらしい。インターネットで世界が狭くなっている時代、こういうものが世界の人の目に触れた時に、世界はどう受け止めて行くんだろうと。これで世界に光が届けばいいな。世界の悪い子を叱ってくれたらいいなと。

池田

そしてAny bad kids?には、世界は悪い子(ご)?であふれているーというコンセプトコピーが添えられています

梅原

俺が思う世界の悪い子は、今年去ってしまったけど、まずはトランプ元大統領。醜悪なビジュアルやんか。肌ツヤや造作がまるで紙粘土でできたような質感でマリオネットみたいな感じでさ。そしてプーチンちゃん。これも醜悪な感じやろ。習近平も肌感がトランプに似てる。そして金正恩。世界中に悪い子はいっぱいおる。だから、この神様であるナマハゲが「Any bad kids?」と英語で言いつつ、世界に登場する場面で「あきたびじょん」を締めくくりたいという思いと、あきたびじょんというビジョンは、それから先、光のように世界を照らし出す秋田の精神みたいなもので、まさしく時代の本質ちゃうかなという思いを託しながら、このポスターを作った。「あきたびじょん」というコトバはこの先も長持ちする、古びないコンセプトだと思っています。

池田

「普遍的なことばで残す、人の心に大事なことをとどめる」というのが梅原さんの仕事であり、その梅原さんの考え方やデザインが、その習近平の中国でもいろんな雑誌や紹介されています。それにまつわる面白い話があるそうで。

梅原

昨年 (2020年)、中国から「Design360°」という冊子に俺の作品を掲載したいからデザインワークを送ってくれないかという話があってデジタルで送ったわけよ。そうして向こうからゲラが送られてきた。冒頭から俺が10ページぐらい出てくるのよ。俺はさ、中国語が読めへんから、何を書いているやろ?と思いながらページをめくってみたら、AKITA VISIONの写真も送っているのに使われていない。ああ、習近平の悪口書いたから載ってへんのやなと。だって、堂々と「トランプ、プーチン、習近平、金正恩、世界は悪い子であふれている」とキャプションを添えているからな。

池田

そこで習近平は外しておこうとか、忖度しようとは思わなかったんですか(笑)

梅原

いや、迷うたよ(笑)。言論の自由が弾圧されるような国だから編集者もやっぱり、そのへんの脅威を感じているんやろうなと思うたんや。でも、だからって俺としては習近平を外すなんて嫌やんか。ところが。その後、このAKITA VISIONの、しかもそのキャプションが入ったポスターを表紙に使わせてくださいって言ってきた。送られてきた冊子を見たら、表紙に小冊子が付けられていて、その小冊子の表紙がこれだった。俺、驚いた。もう中国へ入国できへんのじゃないか(笑)

池田

中国本土だけではなく、ここのところ、台湾でも梅原さんの著書「おいしいデ」が出版されたり、デザイン誌などで紹介されたりしています。

梅原

中国語で「設計好味道」というタイトルや。俺の「マイナス×マイナス=プラス」という考え方のところは「負×負 =正」と翻訳されている(笑)。今度は「ニッポンの風景をつくりなおせ」が翻訳されるらしい。

池田

台湾のデザイン誌では、ニッポンのローカルデザインの巨匠として紹介されていましたが、アジアは今、梅原さんに関心があるんですかね。

梅原

おまけに今度、ニュージランドからの留学生が取材にくるらしい。なんやろな、これは。わからんなと思っているとこ(笑)。