梅原真デザイン事務所 - UMEBARA DESIGN OFFICE

土地の力を引き出すデザイン

ローカルがユタカでなければ、その国はユタカではない。
ユタカさは、その国のローカルの風景を見ればすぐにわかります。
それぞれのローカルがしっかりとその土地の良さ、悪さを個性として
生きていくことをデザインしたい。
高知は、一次産業の国で、なにもないといわれてきましたが、
そのなにもないといわれている「土地」から、
あたらしい価値を生み出したい。
「かつお」を藁で焼く「一本釣り・藁焼きたたき」。
「ゆず」しかない村から「ぽん酢しょうゆ・ゆずの村」。
「砂浜」しかない町から「砂浜美術館」。
「100%静岡茶の材料となっていたお茶」から「じつは茶所・しまんと緑茶」。
「40年前に廃業していた紅茶」を「40年前の味で新発売・しまんとRED」。
「15年間放置され、荒れ果てていた栗の山」を「しまんと地栗」。
「世界中どこにでもある新聞」で「しまんと新聞ばっぐ」。
「高知の森林率84% 日本一」をおもしろがる「84はちよんプロジェクト」。
「島根県の離島」が言い放つアイデンティティ「ないものはない!」。
デザインは、「社会モンダイの解決ソフト」であると考えています。
漁師さんとデザイナー。お百姓さんとデザイナー。
こんなミスマッチからあたらしい価値が生まれる。
土地の力を引き出し、生業(なりわい)のスイッチを入れたい。
生業が生まれれば、その風景は持続する。
その風景がそこにあるのは、ユタカな証拠です。
土佐は経済47番目のユタカな国です。
マラソンで言えば、シンガリランナーですが、シンガリからは、
この社会の行方がしっかり見えています。
その場所から「ナニガユタカナコトナノカ」のデザインをしていきたい
と考えています。